20260606 いかさま賭博にご用心!
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#プレイレポート
場所:ムラ
季節:春
経験点:一人20Exp
参加者:ドムド、アレックス、酔いどれハイド
DM: #盗り夫 (経験点は安ピカ杖のザードに加算)
獲得:一人金貨10枚(「流れ星亭」からの口止め料)
赤兜亭で飲んでいた三人。
のどかな酒場のドアがけたたましく開かれ、一人のおばさんが怒鳴りこんでくる。
「ウチのヤドロクはどこだい!!!!」
飛び上がる三人と酒場の亭主、マサカリのガサ。
「またギャンブルだろう! どこにやったんだい!!」
おばさんは、武器防具店「偉大なる黄金大剣」のおかみさんで、名前はトーンおばさん。
ムラの自警団アレックスは知らない顔ではない。
ハイドとドムドがなんとかなだめたところ、トーンおばさんは持っていた包丁とフライパンを下ろしてシクシクと語りだす。
聞けば、「偉大なる黄金大剣」の店主で旦那である「カッチ」さんが、店の権利書を持ち出していなくなったという。
カッチはルンケアでドワーフに学んだ腕利きの武器鍛冶。
妻であるトーンの故郷のこのムラの街で店を出したのはいいのだが、田舎街であるムラでは得意の武器の需要はほとんどない。
カッチは鍋釜直しばかりの日常に、すっかりやる気を無くしてしまっていた。
どうやら最近賭け事にはまってしまったようで、今日もどこかに出かけていったらしい。トーンおばさんも多少は目をつぶっていたが、こんどは店の権利書を持ち出したというのだ。
ムラの賭場に心当たりが会ったハイドは、ドムドとアレックスを伴って、盗賊ギルド経営の賭場「流れ星亭」に繰り出した。
「流れ星亭」は、イカサマを許さないことで有名な店で、雀荘のように客同士の賭け事も行われている
「流れ星亭」に行ってみると時すでに遅し。
カッチと、なぜかいたろくでなしのジョニーが、パンツ一丁であやしいディーラー風の男の前で正座させられており、ディーラー風の男、「いかさまディーラーのヤス」は、店の権利書をひらひら弄んでいる。
カッチは自警団のアレックスを見ると「ち、ちがうんだ……俺はここで一山当てて、もっと都会に……カミサンといっしょにデカい店を出したくて……」とうなだれる。
「いかさまディーラーのヤス」はにやにやと笑って、「自警団さんなんですかぁ? でもこれは正当な賭けの結果でしてねェ。口出し無用に願いますよ」と言い放つのだった。
一方「ろくでなしのヤス」は、パンツ一丁で先日(20260530 老婆の宿)で助けてもらったアレックスにすがりつく。
「俺はあんた(ドムド)の言う通り、ムラから出ていこうと思って……路銀を稼ぎたくて……」ジョニーは立ち上がるとヤスを指さして怒鳴る「い、イカサマだ!!」
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事態は紛糾する。
もちろんイカサマだったら勝負事態無効だしヤスは賭場から制裁を受けるだろう。しかしそれを主張しているのはジョニーだけ。
ドムドはジョニーからこっそり話を聞く。
「イカサマって本当か」
「本当でさァ。俺ぁ見たんだ! カードが誰も触ってないのにすーって動いた気がしたんだ!」
店はもちろん魔法の使用は禁止になっている。
しかも言っているのはろくでなしのジョニーだ。
あまりに眉唾だが、アレックスはヤスの差し向かいに座った。
「その権利書を賭けて勝負しよう」
その間に、ハイドとドムドでなんとかイカサマを見破る作戦だが、もし見破れなかったらアレックスは大きな負債を負うことになる。
ヤスは一計を案じる。ここでアレックスに大きな負債を負わせてそれを使ってアレックスから自警団の情報を横流しさせたり悪事の片棒を担がせれば、より大きな稼ぎを得ることができるだろう。
「よござんす」と、ヤス。
ドムドとハイドは目配せし、ドムドはゲームで使うカードを改めさせろと迫る。
ヤスは自信たっぷりにカードを渡した。
ドムドがそのカードを一枚一枚丹念に調べるのには目的がある。
その間にハイドは一度「流れ星亭」を出て、「ディテクトマジック」の呪文を唱える。ハイドの目には魔法の輝きが見えるようになり、もしイカサマがジョニーの言うようなものなら見定める事ができるはずだ。
カードに仕掛けは見つけられず、ついにゲームが始まる。
アレックスのカードはスリーカード。まぁまぁの手だ。
一方ヤスの手はブタだった。しかしヤスは余裕綽々。アレックスの頬に冷や汗が一筋流れる。
その時、ハイドの目が魔法の輝きを捉えた。みんなの目線がテーブルに向いているすきに、すうっとカードが数枚、テーブルの影の空中を動いているではないか。
「それはなんだ」
ハイドが指摘し、ヤスはぎょっとして集中を乱すと、ばらっとカードが落ちる。
ヤスは実はソーサラーで、呪文要素省略したメイジハンド呪文でイカサマをしていたのだ!
大柄なドムドとアレックスに凄まれ、もはやヤスに言い逃れはできなかった。
「流れ星亭」の用心棒が出てきて、ヤスを連行する。
どうやらヤスはこの手口で荒稼ぎをしていたらしい。「流れ星亭」は盗賊ギルドの直営。イカサマは許されない。
店の権利書(と、ジョニーの服)は無事戻ってきて、カッチは三人に何度もお礼を言う。
「俺はもっと……腕をふるいたかったんすよ」
「そうかもしれんが、やはり真面目に仕事をするのが一番だ」
ドムドに正論で諭され、また、ハイドは「いい武器を作って評判になれば、客の方からやってくるぞ」と慰めて、武器を使ってその評判を機会があれば広めることを約束する。
「赤兜亭」に戻ると、トーンおばさんが待っており、二人は何度もお礼を言って帰っていき、「赤兜亭」の親父はおばさんの相手で疲れた顔をしながら、一行をねぎらったのだった。